2022年11月18日に盛岡市で開催された第68回日本病理学会秋期特別総会のコンパニオンミーティング(日本肺病理学会主催)で、中谷行雄先生(横須賀共済病院 病理診断科)が『嚢胞性肺疾患の病理(BHD症候群を中心に)』とのタイトルで講演しました。BHDネットではこれまでBHD症候群の肺嚢胞について臨床病理学的研究を重ねてきましたが、BHD症候群が疑われた嚢胞性肺疾患の中には特発性ブラやリンパ脈管筋腫症を筆頭に、自己免疫疾患関連肺嚢胞、アミロイドーシス、異所性子宮内膜症など、様々な症例がありました。豊富な実績に基づいてそれらとの鑑別をわかりやすく解説し、たいへん好評でした。今後も病理医の皆様にとって日常診療のお役に立てればと願っております。
BHDネットチームにおける病理医は全員ベストドクター・イン・ジャパンに選ばれおります。最新の知識で病理コンサルテーションに応じておりますので、安心してご相談ください。
2019年、東京国際フォーラムで開催された日本病理学会春季総会で、BHDネットはコンパニオンミーティング「臓器横断的病理診断から読み解くがん関連症候群」を開催しました。本格的に医療現場に導入されたがんパネル検査で認識が高まる家族性腫瘍について、活躍中の臨床遺伝専門家や病理医たちによる充実した講演と討論が行われました。座長は中谷行雄先生(横須賀共済病院)、長嶋洋治先生(東京女子医科大学)。基調講演として「がんゲノム医療時代の遺伝性腫瘍診療」を中島健先生(がん研究会有明病院)に、各疾患としてSDH遺伝子関連腫瘍を辻隆裕生先生(市立札幌病院)、BHD症候群の生検を都地友紘先生(岡山大学病院)、家族性甲状腺癌を近藤哲夫先生(山梨大学)にご講演いただきました。活発なご討論をいただきました。ご参加の皆様に感謝します。
2018年、札幌での日本病理学会春季総会で、BHDネットはコンパニオンミーティング「臓器横断的病理診断から読み解くがん関連症候群」を開催しました。今年4回目となるコンパニオンミーティングでは、家族性腫瘍について経験豊富な専門家たちによる充実した講演と討論が行われました。座長は中谷行雄先生(横須賀共済病院)、長嶋洋治先生(東京女子医科大学)。基調講演としてゲノム医療における家族性腫瘍の展望を櫻井晃洋夫先生(札幌医科大学)に、各疾患として遺伝性平滑筋腫症-腎細胞癌症候群を大江知里生先生(関西医科大学)、Dicer1症候群を田中水緒先生(神奈川県立こども医療センター)、BHD症候群の皮膚診療を岩渕千雅子先生(日産玉川病院)にご講演いただきました。活発なご討論をいただきました。ご参加の皆様に感謝します。
2016年9月25-30日にドイツのケルンで開催された国際病理アカデミーにおいて、中谷行雄先生と古屋充子先生とが発表したBHD症候群の研究成果が肺病理部門でベストポスター賞に選ばれました。肺嚢胞の病理学的特徴や、他の嚢胞性肺疾患との違い、病理診断時の注意点など、蓄積した知見を発表しました。欧米患者さんは皮膚症状で見つかることが多いのに対し、日本人患者さんは気胸が多いことが知られており、日本の肺研究は国際的に高く評価されています。2017年9月3日に、オランダのアムステルダムにおいて開催された欧州病理学会の場で表彰式が行われました。
2017年、京王プラザホテル東京における日本病理学会春季総会で、BHDネットはコンパニオンミーティング「mTORシグナル関連系統疾患の病態理解と病理診断への実践的なアプローチ」を開催しました。今年3回目となるコンパニオンミーティングの主催では、mTOR系統疾患について経験豊富な専門家たちによる充実した講演と討論が行われました。座長は中谷行雄先生(千葉大学)、長嶋洋治先生(東京女子医科大学)。基調講演として遺伝性腫瘍におけるチーム医療の重要性を野村文夫先生(千葉大学)に、各疾患としてリンパ脈管筋腫症を林大久生先生(順天堂大学)、BHD症候群を内野かおり先生(倉敷中央病院)、Peutz-Jegers症候群を三上芳喜先生(熊本大学)にご講演いただきました。皆様のご協力に感謝します。